奥村組、山岳トンネル工事における高速ずり処理システムを構築

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奥村組、山岳トンネル工事における高速ずり処理システムを構築

2016年08月03日 15:30

ずりを高速に処理

奥村組は、8月2日、発破工法を用いた山岳トンネルの掘削工事において、掘削により発生した「ずり(岩石片)」を高速で処理するシステムを開発し、その処理能力が従来比60%向上したことを発表した。

発破工法を用いてトンネルを掘削する際に、多くの時間を費やしている作業の一つは、ずりを処理する作業。

これまで、運搬には連続ベルトコンベヤー(以下、連続ベルコン)を採用し、クラッシャーで破砕していたが、どちらの能力も向上させることが工期短縮につながるとし、そのシステム開発が求められていた。

システム概要

今回開発した高速ずり処理システムは、切羽側から、直列に配置した2台のクラッシャー、移動式伸縮ベルトコンベヤー(以下、伸縮ベルコン)および連続ベルコンの順で構成。

伸縮ベルコンを採用することで、発破時および発破終了時に、クラッシャーをスムーズに移動させることができるため、切羽からクラッシャーへの運搬効率が向上し、ずり運搬時間を大幅に短縮することにつながる。

また、直列に配置した2台のクラッシャーによる二段階破砕では、連続ベルコン搬送に適したサイズに小割りされると同時に、小径で破砕不要なものについては、一定の頻度で二次クラッシャーにずりを直接投入するという分散投入の併用で、破砕能力アップに貢献できるという。

「長孔発破」にも併用可能

近年、幹線鉄道や道路の整備を目的とした長距離大断面の山岳トンネル工事が多く計画され、早期開通に向けた急速施工が求められている。

今後は、一回の発破による掘進長を通常より伸長して施工する「長孔発破」との併用も視野に入れ、このシステムを積極的に提案していく方針だ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

奥村組 プレスリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2016/

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