水害から都民を守るために、河川整備計画を変更
東京都は7月21日、河川整備計画の変更を行ったと発表した。計画が変更されるのは「隅田川流域」、「江東内部河川」及び「中川・綾瀬川圏域」の整備計画。
この地域は大正から昭和40年代にかけて地盤沈下が進行した結果、満潮位より地盤高が低い「ゼロメートル地帯」が広がっており、地盤も軟弱であることから、十分な災害対策が必要とされている。
耐震・耐水性能を向上させて水害から都民を守るとともに、水辺の賑わい空間を活性化させるために、地域住民や有識者、流域の自治体から寄せられた意見を反映させて計画変更を決定した。
堤防の耐震性強化、水門の機能維持
計画では、地震・津波などに対する安全性の向上を図る。東日本大震災を受けて2012年に都が策定した「東部低地帯の河川施設整備計画」に基づき、水門等の設置位置を高くしたり、水密化を行ったりして、万一浸水した場合でも機能を維持するとともに、堤防の耐震性能を高める計画だ。
また隅田川流域においては、街と川の行き来がしやすいように「にぎわい誘導エリア」を設定するなどして、人々が集い、憩える水辺空間を創出する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東京都のプレスリリース
http://www.metro.tokyo.jp/INET/