熊谷組など、吹付けコンクリートの遠隔操作技術を新開発

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熊谷組など、吹付けコンクリートの遠隔操作技術を新開発

2016年07月14日 15:30

山岳トンネル工事の安全性と効率化に貢献

熊谷組は、7月11日、作業員が切羽から離れた安全でクリーンな環境下で吹付けコンクリートを施工できる「吹付けコンクリートの遠隔操作技術」を、西尾レントオールと共同開発したことを発表した。

技術概要

「吹付けコンクリートの遠隔操作技術」には、重機を遠隔操作する「無人化施工技術」の要素技術を採用。

3台のモニタカメラを、エレクター一体型吹付け機に取り付け、撮影した映像を切羽から離れた場所にある操作室に、LANケーブルにて送信。一方、作業員は操作室でカメラの映像を確認しながら吹付け機を操作して施工する。

また、2台のモニタカメラを吹付け機のエレクターブームに搭載。作業員の立ち位置からの視野を確保できるほか、キャビン上方に搭載した1台のモニタカメラで吹付け状況を確認できるという。

今後の展開

同社は、九州新幹線第1岩松トンネルに関する工事において試験を実施。「切羽災害ゼロと吹付け作業における作業員の曝露粉塵の低減」を実現し、この新技術が、落盤・土砂崩壊災害リスクを回避するとともに、坑内労働環境を改善するものであることを確認した。

今後同社は、無線化に向けた基礎・実機試験や、コンクリート供給設備の遠隔操作の開発を行いたいとしている。また、次世代トンネル施工技術の開発を進め、山岳トンネル工事における衛生環境と生産性の向上を目指す方針である。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

熊谷組 プレスリリース
http://www.kumagaigumi.co.jp/press/2016/

西尾レントオール プレスリリース
http://www.nishio-rent.co.jp/2016/07/12/31311/

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