三菱重工と千葉工業大学、防爆型の移動ロボットを開発

更新1122

  1. 建設・設備求人データベースTOP>
  2. ニュース>
  3. 三菱重工と千葉工業大学、防爆型の移動ロボットを開発

三菱重工と千葉工業大学、防爆型の移動ロボットを開発

2016年07月13日 21:30

爆発の危険がある現場で活躍するロボット

三菱重工業と千葉工業大学は7月12日、国内初となる防爆性能を備えた遠隔操縦式の移動ロボット「桜II号(防爆仕様)」を共同開発したと発表した。

トンネル内事故や石油化学プラントなど、爆発の危険がある現場での安全かつ効率的な情報収集や点検作業などへの貢献が期待される。

今回の開発事業は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」による委託・助成を受けており、国内では産業安全技術協会(TIIS)による防爆型式検定にも合格した。

さらに、欧州などで採用されているATEX指令に基づいた防爆認証も取得する予定だ。

社会インフラや産業インフラの点検作業にも期待

防爆の構造は、リチウムイオン電池やバッテリーマネジメントシステムなどを収納した耐圧防爆容器を、モーターやコントローラーなどとともに、内圧容器で包み込む、内圧と耐圧防爆の二重方式となっている。

このため、外部の引火性ガスが圧力差によって内圧容器に浸透することがない。万一、内圧容器の破損などで内圧が下がっても、検知によって電気供給を遮断する。

防爆移動ロボットは掘削中のメタンガス噴出や、自動車の燃料漏れなどで爆発の危険があるトンネル事故など、多数の現場での活躍が期待されている。

また近年、社会インフラや石油精製プラント、化学プラント、発電所などの産業インフラの老朽化による災害リスクを軽減するため、ロボットによる異常探索や点検作業に対するニーズも高まっている。

「桜II号(防爆仕様)」は高所や狭隘空間など、人の立ち入りが困難な箇所の点検作業を担当し、インフラの維持管理に必要な情報の取得にも活用できる。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

三菱重工業株式会社、学校法人千葉工業大学のプレスリリース
https://www.mhi.co.jp/news/

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のプレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press

関連テーマ

建設・プラント業界 最新ニュースTOPへ戻る