直径10mmの孔でコンクリ内部を調査 西松建設が新技術を発表

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直径10mmの孔でコンクリ内部を調査 西松建設が新技術を発表

2016年06月27日 15:15

佐賀大教授との共同開発による「ストラクチャースコープ」

西松建設は22日、佐賀大学の伊藤幸広教授との共同開発によるコンクリート内部の調査技術「ストラクチャースコープ」を発表した。

このストラクチャースコープは、先端にカメラを内蔵したプローブと本体、モニターからなる技術。重量は約1.3kgと小型・軽量を実現した。

利用に当たっては直径10mmのドリルで対象となるコンクリートを削孔後、プローブを孔に挿入する。こうすることで、鉄筋を切断しなくともコンクリートの内部を調査可能な仕組みだ。

「コア抜き」と比べ数々の利点を実現

従来コンクリートを調査する場合用いられていた手法の一つに、コンクリートの一部に孔をあける「コア抜き」がある。このコア抜きでは削孔のために専用のコアドリルが必要となるほか、抜き取ったコアがバラバラに分離してしまい、元のコンクリートにおけるひび割れ幅を判断することが困難であった。

一方今回の「ストラクチャースコープ」は、調査に必要な孔が10㎜のためハンドドリルで削孔が可能だ。この孔の小ささに加え、コンクリートの内部をプローブ先端に内蔵したカメラで直接観察・記録する仕組みのため、測定対象となる構造物への影響は少なく抑えられる。

またストラクチャースコープはリアルタイムでの調査が可能なうえ、モニターは下向き,水平,上向きなど任意での回転が可能。結果として、コア抜きに比べ多くの調査点を取れ,コンクリート内部の情報をより詳しく取得できるほか、記録画像の解析次第では幅0.1mmのひび割れまで、微細な測定が行える技術となっている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

西松建設による発表
http://www.nishimatsu.co.jp/news/

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