国民の「健康寿命」延伸を実現
竹中工務店は、6月20日、千葉県印西市内の同社技術研究所に完成した「バイオクリーン・バイオセーフティ実験施設」が本格稼働したことを発表した。
政府は、世界最高水準の医療・医薬品の産業化を促進している。同社は、「再生医療」、「バイオ創薬」の市場拡大を見込み、これら関連施設における取り組みを強化したい考えだ。
実験施設の概要
今回構築した「バイオクリーン・バイオセーフティ実験施設」は、オープンイノベーションで再生医療、バイオ創薬、感染症対策施設の安全性確保の検証等、関連分野の研究開発を推進するもの。
実験室は、国内最高レベルの気密性能を有し、実験室に菌を持ち込まない、実験室から外に菌を持ち出さない、必要に応じて室内を除染できるといった環境を確保した。
また、気流やハザード物質に見立てた安全な模擬粉体や菌を使うことで、封じ込め性能を実空間で検証できるうえ、発がん性のあるホルムアルデヒドに替わる薬剤の滅菌・除染効果の評価もできるという。
オープンイノベーションを推進
実験施設では、再生医療製品の品質確保と適切なコストを考慮した構造・設備の標準化や運用管理方法について実証研究を行うとともに、除染効果の実証等を進める計画だ。
同社は今後、この施設を大学・研究機関・製薬会社及び医療・製薬機器メーカーとのオープンイノベーションの場として活用し、得られた研究の結果は、順次公表していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
竹中工務店 プレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2016/06/02/