石狩LNG基地4基目のタンクを建設
川崎重工業は、6月15日、大林組と共同で、北海道電力から、石狩LNG基地向け地上式LNGタンク1基の建設工事を受注したことを発表した。
石狩LNG基地は、北海道ガスが運営し、北海道電力が共同利用するLNG受入基地で、現在3基のLNGタンクで構成。第1タンクと第3タンクも同社が受注したものである。

世界最大級のLNGタンク
今回受注したLNGタンクは、地上式LNGタンクとしては世界最大級。容量23万キロリットル、内槽内径約86メートル、貯槽高さは約59メートルのPC(プレストレストコンクリート)防液堤外槽一体型のタンクだ。
このタンクは、北海道電力が石狩LNG基地内に設置する2基目のLNGタンク。石狩湾新港発電所への燃料ガス供給をする燃料貯蔵設備として設置するもので、2020年の運用開始を目指す。
なお、石狩湾新港発電所は、北海道電力として初となるLNG火力発電所。将来的に電力の安定供給に貢献するものと期待されている。
納入実績は41基
同社のLNGタンク事業では、金属二重殻式・ピットイン式・PC防液堤外槽一体型・地下式メンブレン型など、国内LNGタンクの全形式での実績を有し、国内外合わせたLNGタンクの納入実績も、41基にのぼる。
これらの実績をいかし、同社は今後も、国内外におけるエネルギー貯蔵設備事業に力を注ぐ方針だ。
▼外部リンク
川崎重工業 プレスリリース
http://www.khi.co.jp/news/detail/20160615_1.html
大林組 ホームページ
http://www.obayashi.co.jp/
北海道電力 ホームページ
http://www.hepco.co.jp/