福島第一原子力発電所の汚染水処理対策で
ロシアの国営原子力企業であるRosatom(以下、ロスアトム社)傘下のRosRAO社は、6月7日、福島第一原子力発電所の汚染水に含まれる放射性同位体トリチウムを除去する実験を、ロシアにて成功させたことを発表した。
プロジェクトの概要
福島第一原発事故の影響により、トリチウム濃度は世界保健機関(WHO)が定めた規定の100倍にも達しているのが現状。現在の技術では、セシウム及びストロンチウムの放射性同位体を除去できても、トリチウムの処理は不可能とされ、日本政府でも問題解決を検討中である。
プロジェクトは、三菱総合研究所を事務局とする汚染水処理対策技術検証事業(トリチウム分離技術検証試験事業)のもと、ほぼ同規模の設備を建設し、水蒸留法とECEC法の組み合わせ手法を用いて実施。
その結果、分離係数500以上で、一日あたり400立方メートル以上の汚染水処理ができる施設を、建設できることが判明した。
トリチウム処理をサポート
ロスアトム社では、今回の実験結果が有効であると確信。
検証テストの結果及び福島第一原子力敷地内に設備を施工するための報告書を、今年3月に提出した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ロスアトム社 プレスリリース(PR TIMES)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/
ロスアトム社 ホームページ
http://archive.rosatom.ru/en/