4月の受注総額は9,838億円
国土交通省は5月31日、「建設工事受注動態統計調査(大手50社 平成28年4月分)」を公表した。これによると、4月の受注総額は9,838億円。対前年同月比で16.9%減少し、先月の増加から再び減少へと転じた。
このうち民間工事の受注高は、対前年同月比24.8%減の6,613億円。製造業は16.4%減、非製造業も27.5%減と、いずれも減少となった。
発注者別でみると、増加したのは運輸業、郵便業、農林漁業など。減少したのはサービス業、不動産業、製造業などだった。
公共工事は2か月連続で増加
4月における公共工事の受注高は、対前年同月比8.6%増の2,588億円で、2か月連続で増加している。国の機関は15.9%の増加。一方、地方の機関は8.1%の減少となった。
発注者別でみると、国の機関は国、独立行政法人が増加し、政府関連企業などが減少している。地方の機関では地方公営企業は増加し、都道府県、市区町村、その他が減少した。
工事種類別では建築は減少し、土木が増加している。治山・治水、医療・福祉施設、事務所・庁舎などが増加したものの、倉庫・流通施設、上水道・下水道、建築その他などに減少がみられた。
また、4月の海外工事は、対前年同月比28.7%増の135億円。4か月連続で増加している。
▼外部リンク
国土交通省のプレスリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press.html