東急建設は、5月23日、福井コンピュータと共同で、現場に資機材を搬入する車両やクレーンによる揚重作業のスケジュールを一元管理するシステム「DandALL(ダンドール)」を開発し、渋谷駅街区東棟、渋谷駅南街区プロジェクトの工事現場に導入したことを発表した。
これまでは、スケジュールを表計算ソフトやホワイトボードに書き込んで管理していた。しかし、予定が変更された場合には、確認をするのに無駄な時間を要することが課題として挙げられていた。
「DandALL」は、工事関係者が持つスマートフォンやタブレット端末で、リアルタイムに資機材搬入情報を共有可能。工事現場の物流のジャスト・イン・タイム化を実現し、「搬入待ち」や「揚重待ち」といった無駄な時間を飛躍的に削減することに成功した。
スマホの画面にはゲートに入る予定車両の情報が時間軸で表示されるうえ、資材搬入を担当する協力会社名やナンバープレートの番号、運転手名など、ゲートの出入りを管理するガードマンに必要な情報が寄せられる。
一方、同じ情報は、クレーンの玉かけや揚重を行う担当者や協力会社も瞬時に確認することができ、スケジュール変更の際にも、その情報をリアルタイムに関係者にも伝えることができるという。
渋谷では、渋谷駅街区開発計画I期工事や渋谷駅南街区プロジェクト工事が現在急ピッチで行われており、これから工事の最盛期を迎え、それぞれの現場で月間5,000台超の車両が工事用の資材や機材を搬入する予定である。
今後は、「DandALL」のさらなる高精度化に取り組むとともに、無駄のないスケジュールを追求するほか、生コンを搬入するコンクリートミキサーにも適用していく計画だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東急建設 プレスリリース
http://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/955.html
福井コンピュータ ホームページ
http://const.fukuicompu.co.jp/