熟練工のようなコンクリート平面仕上げが実現
三井住友建設は5月20日、床版コンクリート表面の形状管理を行う「AR-表面仕上げ管理システム」を開発し、実用化したと発表した。
ステレオ写真計測技術とAR(拡張現実)技術を用い、広い範囲のコンクリート平面でも、均一に仕上げられる管理システムである。
コンクリート打設後の表面仕上げは人力によって行われるのが一般的だが、床版コンクリートのように広範囲に及ぶ平面を均一に仕上げるためには、熟練した技術が必要となる。仕上げ状態が悪い場合は、コンクリートの研削や調整が必要になり、平坦性の確保が難しいという課題があった。
リアルタイムで不陸調整が可能な3Dシステム
「AR-表面仕上げ管理システム」は、床版コンクリート打設後の表面仕上げ時に、写真測量によって仕上げ面を3D化し、計画高さとの誤差をコンター図で表す「ステレオ写真計測技術」と、出力したコンター図を現場の映像に重ね合わせ、タブレット端末の画面上に表示する「AR技術」を組み合わせた管理システムである。
システムを活用することによって、仕上げ作業を行いながら、仕上げ面の凹凸状態を確認できるため、なめらかな仕上げ面を構築することが可能になる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のプレスリリース
http://www.smcon.co.jp/2016/052017454/