キヤノンITS、機械・建築系CADの融合による新ソリューションを発表

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キヤノンITS、機械・建築系CADの融合による新ソリューションを発表

2016年05月23日 20:15

活況のCAD市場へ新たなソリューションを投入

キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は5月30日より、建築設計業や機械製造業をメインターゲットとしたCADソリューションの提供を開始する。

建築・機械系CAD市場をはじめ、近年日本国内のCAD市場は設備投資の増大に伴って活況を見せており、その規模は3000億円を突破。こうした背景の元、同社では3Dデータの活用領域の拡大を目指し、機械系CADと建築系CADを融合させた新しいソリューションを提案する。

共通点に着目しデータの互換性を向上

今回キヤノンITSが開発したのは、機械系CADのSOLIDWORKSと建築系CADのVectorworksを融合し、空間に商品をはめ込んだ場合や、その活用シーンを想定してのイメージやレイアウトが可能なCADソリューションだ。

具体的には、SOLIDWORKSとVectorworksの双方でコアエンジンが共通である点に着目し、共通のFile形式である「Parasolid X_T」を採用。機械系CADであるSOLIDWORKS側で納入予定の備品のCADデータを作成し、それを建築系CADであるVectorworks側で作成したレイアウト図面やパース図に取り込むことを可能とした。

空間全体での提案をより容易に

備品を室内のレイアウトに組み込んだ提案を行う場合、これまでは機械系CADと建築系CAD間で互換性が低かったため、内装の写真と商品データを合成したり、機械系CADであるSOLIDWORKS側でレイアウトをパースのように見せたり、といった手間が必要とされてきた。

今回のソリューションを導入することで、商品をレイアウト図面やパースで表現し、環境やシーンといった空間全体を顧客に伝えることがより容易に。これに伴い、空間全体をプロデュースして提案するなど、営業戦略の幅を広げる活用方法も考えられる。

キヤノンITSでは正式提供に先駆け、このソリューションを三和製作所に先行導入して有効性を確認。今後は、設計、施工、プレゼンテーションなど随所で3Dデータの業務活用が進む建築設計業・機械製造業へ向け、積極的な拡販を行う方針だ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

キヤノンITソリューションズ
https://www.canon-its.co.jp/news/detail/20160518es.html

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