安全で工期短縮
大成建設は、5月19日、安全性に配慮した煙突解体工法「テコレップ・スタック」を開発しことを発表した。
これまでの煙突解体では、足場の組み立てや解体に手間がかかるほか、煙突解体に使用する資機材の落下リスクもあったことから、作業の簡略化、安全性や作業性の向上が課題として挙げられていた。
「テコレップ・スタック」の概要
新工法では、解体壁面部を取り囲むように移動昇降可能な作業足場を設置。煙突壁面を分割、切断して、煙突内部に解体した廃材を落下させて解体を行う。
作業足場は、足場と煙突の隙間に独自の養生方法を採用し、煙突側面を挟み込むように設置された2本の支柱に沿って上下に移動。作業員の墜落や資機材の落下リスクの低減を実現した。
また、従来の足場構築では組み立てにひと月半を要していたが、新工法では約10日で組み立てが完了。工期短縮も可能にしたという。
点検や補修工事へも提案
同社は、今回、この新工法を昭和電工 横浜事業所煙突解体工事へ初適用。優れた安全性と大幅な工期短縮を実証した。
今後、安全性に配慮した新工法を、煙突解体工事だけでなく、橋脚やタンクなどの外周点検や維持補修工事へ適用していく考えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2016/