エコソリューションズ社と作業効率の高い分電盤を開発
きんでんは5月13日、パナソニック エコソリューションズ社と共同で、短期間で配電が可能な新型分電盤を開発したと発表した。
近年、建設業界の人手不足に伴い、現場での作業効率の向上させる必要性が高まっている。
そこできんでんは、建物の照明・コンセントなどに電気を安全に供給するための分電盤配線作業に着目し、エコソリューションズ社と共同で新型分電盤を開発した。
作業時間を約5~6割削減
これまでの分電盤では、負荷側ケーブルの接続箇所が、分電盤内の左右外側に配置されるため、まず「ケーブルを左右に振り分け」、次に「分電盤の天面(底面)の通線孔を通してケーブルを引き込む」という手順を経て、振り分けたケーブルをブレーカーに接続する必要があった。
しかし、ケーブルを左右に振り分ける作業は負担が大きい上に、設計変更があれば、再度振り分け作業を行わなければならなかった。
さらにケーブルの引き込み作業では、余長をとったケーブルを通線孔に通す作業でも苦労が大きかった。また、この作業は結線ミスを発生させないよう集中力が求められる上、作業スペースを広く確保できない電気室内で行われることが多く、作業員にとって精神的・肉体的な負担が大きい作業となる。
従来型の分電盤では約70回路の配線作業を行う場合、1人の熟練技能者が施工しても3日間が必要だった。
しかし今回開発した新型分電盤は、これらの作業負荷を軽減するため、従来型に比べてケーブル配線に必要な作業時間を約5~6割削減できるという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社きんでんのプレスリリース
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