国土交通省は12日より、新技術による下水道事業の効率化を目的としたB-DASHプロジェクトの2テーマについて、技術の調査事業に関する公募を開始した。実施の前段階として、導入効果などを含む普及可能性と技術性能の確認を行う「予備調査」として公募を行うもので、応募書類の提出期限は2016年6月13日(月)12時(必着)。
国土交通省が2011年度から推進している下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)は、下水道事業におけるライフサイクルコストの縮減や浸水対策、さらには低炭素・循環型社会の構築などを新技術によって実現するとともに、日本企業による水ビジネスの海外展開を支援することを目的に行われている。
今回公募のテーマとなるのは、「下水管きょの腐食点検・調査技術」「中小規模処理場を対象とした下水汚泥の高濃度メタン発酵技術」の2つ。2015年5月の下水道法改正を下地としたものとなる。
公募事業の規模は、両事業ともに1技術あたり2,000万円(税込み)。予定では契約締結後、その翌日から2017年3月31日までが事業実施期間とされている。集められた応募案件は有識者委員会による審査ののち、実施者が選定される見込みだ。
なお事業の公募にあたっては、説明会と説明書の交付がそれぞれ実施される。説明会は5月20日(金)の14時~16時、東京都新宿区水道町の日本下水道新技術機構内会議室にて。予約は不要で、会場で直接参加を受け付ける。説明書の交付はこの説明会でも行われるほか、6月13日まで国土交通省下水道部担当係で入手することが可能だ。
▼外部リンク
国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/