高精度刃先仕様と高能率刃先仕様
住友電気工業株式会社は5月6日、焼入鋼加工用コーテッド立方晶窒化ホウ素焼結体シリーズの寸法精度を上げるために効果的である高精度刃先仕様と、加工での欠損を抑制することができる高能率刃先仕様を開発し販売を開始すると発表した。
ダイヤモンドに次いで硬度があるとされる立方晶窒化ホウ素を、結合材とともに超高圧・高温下で焼結した立方晶窒化ホウ素焼結体というものがある。
立方晶窒化ホウ素焼結体は、焼入鋼や鋳鉄を高速で高精度に加工することが可能な切削工具として利用されることが多い。最近では機械加工の分野において、部品の高機能化が進んでいる。
高速高送りで切削できる工具が必要
そのためこれまでよりも一層厳しい加工精度が必要とされており、加工時間を短縮するためにはさらに高速高送りで切削できる工具の要望も高まっている。
これらのニーズに応えるために、焼入鋼加工用コーテッドスミボロン(R)BNC2010/BNC2020/BNC300において刃先仕様のバリエーションを拡充していくことになった。
今後は寸法精度の向上や、高速高送りで安定した加工を実現していきコストを減らしていく。
特長としては、高精度刃先(LE/LT/LS型)がある。焼入鋼加工用コーテッド立方晶窒化ホウ素焼結体は、世界最小の刃先処理量だ。バリやびびりを抑制することが可能だ。また高能率刃先(ES型)は、クレータ摩耗や欠損の抑制に適した刃先仕様だ。
▼外部リンク
住友電気工業株式会社 プレスリリース
http://www.sei.co.jp/company/press/2016/05/prs032