東名高速道路を跨ぐ農業用水路を耐震構造に
静岡県は5月2日、浜松市北区初生町の東名高速道路を跨ぐ段子川排水路の耐震対策工事を進めていたが、このほど完了したと発表した。事業費は1億700万円で、補助率は国庫55%、県40%、地元5%。
東名高速道路の浜松~浜松西IC間、三方原パーキングエリアを通過し、西に2キロメートル程度走ると、耐震対策が完了した段子川橋が見える。
静岡県では農業用排水路などの施設のうち、周辺に主要道路や鉄道、人家などがあり、地震が発生した場合に、人命や財産などへの被害が心配される施設の耐震工事をすすめている。
1967年の建設。これまで耐震設備なし
今般完成した段子川排水路の耐震対策工事も、高速道路を横断しているため、大事故になる可能性が非常に高い施設。
段子川排水路は1967年に、国営三方原農業水利事業として、浜松市三方原台地を含む5,754ヘクタールの農業に、秋葉ダムから取水した農業用水を導水するために構築された。
水路橋桁の落下や、橋脚の転倒を防ぐ仕組みがないため、2013年から耐震工事を進めていたる工事はNEXCO中日本などの関係機関の協力を得て、通行規制を行いながら安全を再優先に行われ、今年3月に無事完了した。
(画像は、静岡県のホームページより)
▼外部リンク
静岡県の報道発表資料
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha