エネルギーの地産地消
静岡県は、5月2日、水中タービン水車式小水力発電所2カ所が完成したことを発表した。
水力発電は純国産の再生可能エネルギーであり、二酸化炭素を発生しないクリーンエネルギー。県では現在、「エネルギーの地産地消」を推進するとともに、安全安心で持続可能な社会の構築を目指しているところである。
新発電所の概要
今回完成した2カ所の小水力発電所は、菊川市に位置する西方発電所と掛川市に位置する伊達方発電所で、大井川右岸地域3,512ヘクタールの田畑を潤す大井川用水を活用して発電する。
西方発電所の最大出力は169kW、年間可能発電量は、105万1,000kWh。一方、伊達方発電所の最大出力は142kWで、年間可能発電量は、90万6,000kWhを見込み、両発電所で、一般家庭約600戸分の年間消費電力量を賄うことができるとされる。
初めての県営水力発電所
両発電所は、農業用水を活用した小水力発電として県営で初めて事業化されたもの。電気の収益は、土地改良区が管理する水利施設の光熱費や点検・補修費等に充当される計画である。
なお、今回の新発電所の完成に伴い、5月23日、西方発電所敷地内にて開所式が執り行われる。静岡県知事、関東農政局長等が出席する予定だ。
▼外部リンク