運転開始は2019年7月
住友重機械工業は、4月26日、エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口より、バイオマス・石炭混焼発電設備を受注したことを発表した。
なお、エア・ウォーター&エネルギア・パワー山口は、エア・ウォーターと中国電力が設立した発電目的会社。今回受注した発電設備は、山口県防府市にて建設され、2019年7月の運転開始を目指す計画だ。
設備概要
今回受注した発電設備は、循環流動層ボイラ(CFB)を用いた非常に高効率なバイオマス高混焼発電設備である。
具体的には、蒸気タービンにて膨張した蒸気をボイラヘ送り、再加熱後に再び蒸気タービンへと送り込むことで高効率発電を可能とする再熱式を採用。発電端出力は、国内最大級の112MWとなる予定だ。
燃料には、椰子殻や県内の未利用間伐材などのバイオマスと、石炭を用い、バイオマス燃料を最大50%混焼。運転開始後は、FIT(固定買取制度)を活用した小売事業者、送配電事業者等への売電事業に貢献していくことになる。
国内外で圧倒的なシェア
同社の循環流動層ボイラ(CFB)は、高効率バイオマス発電の分野では圧倒的なシェアを誇る。
今後も、バイオマス燃料や、低品位炭等の資源を有効活用した高効率発電設備の受注拡大に取り組み、電力の安定供給と環境負荷低減社会の実現を目指す方針だ。
▼外部リンク
住友重機械工業 プレスリリース
http://www.shi.co.jp/info/2016/