津市の新最終処分場整備事業
住友重機械工業は、4月25日、子会社の住友重機械エンバイロメントが、三重県津市新最終処分場に廃棄物を洗浄する「前処理施設」および「浸出水処理施設」を納入し供用が開始されたことを発表した。
施設の概要
この処分場は、屋根付き埋め立て槽と前処理施設、浸出水処理施設から構成される。
前処理施設の日量処理能力は、31.3トン。搬入される一般廃棄物を埋め立てる前に、浸出水処理施設の処理水で強制的に洗浄する国内初の処理システムを導入することで、廃棄物から有害物質を溶出させ、埋め立て廃棄物から発生するガスや臭気を抑えるとともに、埋め立て後の廃棄物の早期安定化を実現する。
一方、浸出水処理施設では、洗浄した廃棄物の埋め立て槽からの浸出水と前処理施設からの洗浄排水とを浄化。その処理水を埋め立て廃棄物の散水と洗浄水に利用することで、場内循環利用と無放流を実現したという。
積極受注を展開
今回受注した前処理施設と浸出水処理施設は、3月に完成。周囲環境に配慮したクローズドシステム処分場として期待が寄せられている。
同社は今回の実績を活かし、今後も環境にやさしい廃棄物処理施設の受注拡大を目指す方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
住友重機械工業 プレスリリース
http://www.shi.co.jp/info/2016/