建設業界初の取り組み
戸田建設は、4月22日、ワイヤレスパワーマネジメントコンソーシアム(以下、WPMc)と共同で、ワイヤレス給電を活用した電力供給装置を製作し、ワイヤレス給電方式と建材との親和性についての実験を開始したことを発表した。
WPMcは、ワイヤレス給電の普及推進を目的とした団体。加盟企業34社のうち、同社は唯一の建設会社であり、このワイヤレス給電を建材に適用する研究は、建設業界としては初めての取り組みとなる。
高い電力効率を発揮
ワイヤレス給電とは、電線を使わず、離れた場所に電力を供給する仕組みのことをいい、一部メーカーの携帯電話の充電装置等に採用されている。
このワイヤレス給電を活用した、展示型の電力供給装置は、送電回路と送電コイル、共鳴回路と中継コイルから構成。複合材は厚さ4ミリメートルと薄く、様々な仕上げ建材と組み合わせることで、給電機能を組み込んだ複合材としての活用が期待できるという。
今後の展開
両者は、今後、ワイヤレス給電装置を様々な建材に組み込み、給電能力や耐久性の検証、火災に関する安全性の確認などの実験を実施する予定である。
なお、将来は、室内における「完全なワイヤレス空間」の実現を目指す方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
戸田建設 プレスリリース
http://www.toda.co.jp/news/2016/20160422-02.html