得意分野の設備を受注
川崎重工業は、4月11日、神戸製鋼所より神戸製鉄所火力発電所(仮称)向け「乾式処理方式の灰処理設備2基」を受注したことを発表した。
同社は、国内で唯一、乾式処理方式の灰処理設備の納入実績を有するメーカー。これまで国内にて11基の受注実績を誇る。
設備概要
今回受注した灰処理設備は、発電燃料として使用される石炭の燃焼灰をハンドリングするシステムで、電気集塵器で捕集されたフライアッシュ(排ガス中に含まれる飛灰)を処理するラインと、ボイラの底から排出されるクリンカアッシュ(炉底灰)を処理するラインで構成される。
フライアッシュの処理には、真空・圧送組み合わせ輸送方式を採用し、クリンカアッシュの処理には、乾式クリンカコンベヤを用いた乾式処理方式を採用。クリンカアッシュを、乾いた状態のまま空気で冷却し、粉砕してフライアッシュ処理系統に輸送することで、双方まとめて処理することが可能だ。
さらに、クリンカアッシュから得られる熱を回収することができるため、省エネルギーや、環境負荷低減、低コストを実現するという。
2022年度に完工
同社は、これら設備の設計・製作、機器調達、据え付け工事を一貫して行い、1基目は2021年度、2基目は2022年度の完工を目指す。
国内では、今後も火力発電所の新設や増設計画が多く予定されている。同社は引き続き、エネルギーや環境分野でのビジネスを積極的に展開していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
川崎重工業 プレスリリース
http://www.khi.co.jp/news/detail/20160411_1.html