木質バイオマス発電に水素を活用
北海道電力は、4月5日、ほくでんグループの北電総合設計と、北海道虻田郡倶知安町において、「小規模木質バイオマス発電実証事業」を実施することを発表した。
小規模木質バイオマス発電は、蒸気タービン式の発電システムを採用する木質バイオマス発電と異なり、発電効率の低下が課題だ。今回の実証事業では、地域に根ざした再生可能エネルギーの導入拡大に向け、水素を活用した新たな技術の開発を目指す。
実証事業の概要
実証事業では、まず、流動層ガス化炉を使い、木質バイオマス(チップ)を蒸し焼きにして一酸化炭素を発生させ、改質器で「水素」を生成する。
この水素を使って燃料電池で発電する「高効率発電システム」を構築。また、燃料電池から発生する排熱を全量回収し、活用することで、ガス化炉の加熱に利用し、発電効率50%以上、総合エネルギー効率70%以上を目指す計画だ。
地域の発展に貢献
北海道電力とほくでんグループは、水素を活用した新たな取り組みを進め、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を図ることで、地域の発展に貢献したい考えだ。
なお、2016年度は主に「流動層ガス化炉の構築」に取り組み、2019年度までに、全体システムへの拡張と実証を行っていく予定である。
(画像はプレスリリース添付資料より)
▼外部リンク
北海道電力 プレスリリース
http://www.hepco.co.jp/info/2016/