奥村組、油圧削岩機の「ガイドセル先端固定装置」を新開発

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奥村組、油圧削岩機の「ガイドセル先端固定装置」を新開発

2016年04月06日 16:15

より高精度な固定装置を実現

奥村組は、4月5日、発破工法を用いた山岳トンネルの掘削工事にて適用する、油圧削岩機の「ガイドセル先端固定装置」を開発したことを発表した。

この開発目的は、爆薬装填に必要な装薬孔における削孔精度の向上。同社では、これまでもガイドセルの先端を、固定用パッドで切羽の削孔位置および方向に合わせて固定していた。しかし、削孔の方向制御が低下する場合も見受けられたことから、より高精度な固定装置が求められていたという。

「ガイドセル先端固定装置」の概要

今回開発した固定装置は、3点支持・ツメ型形状の固定用治具、同治具を切羽に押し付ける油圧ジャッキおよび同治具を切羽に正対させるバネ機構で構成される。

従来装備されている固定用パッドに替えて装着するが、ガイドセルが後方移動した場合でも、削孔中に生じるガイドセルのずれを抑制することができるという。

今回同社は、施工中の山岳トンネル工事にこの装置を適用。計画位置からのずれを25%程度に低減できることを確認し、その高い削孔精度を実証することに成功した。

施工の合理化に提案

近年、一回の発破による掘進長を、通常より伸長して施工する「長孔発破」に期待が寄せられている。

同社は「ガイドセル先端固定装置」が、急速で合理的な施工を可能にするとし、今後、山岳トンネルにおける施工技術として広く提案していく方針だ。

(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

 

奥村組 ニュースリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2016/

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