新しい技術を開発
大成建設株式会社は4月1日、岩盤対応型シールドマシンの面版中央部に設置してあるディスクカッターをマシン内部から交換する技術を開発したと発表した。
しかし最近では地下水低下による地盤沈下や、水源の枯渇など環境へ影響が出てしまうこと。その他にも工事の安全性を確保することや、工期短縮の観点から外部に出ることなく、ディスクカッターを交換する技術が必要とされていた。
外部に出ることなく交換可能に
大成建設は2009年に土被りが大きく外部が高水圧な環境であったとしても、単体ディスクカッターをマシン内部から交換できる球形の回転式ディスクカッター交換装置を開発している。
ただ回転式ディスクカッター交換装置では、配置制限と交換作業の煩雑さという問題があった。そのため大成建設は回転式ディスクカッター交換装置の形状を横に長いソーセージ型に改良。実証試験も行い、センターカッターを設置したホルダーごと回転させて一度にすべて交換する技術を開発した。
山岳地帯におけるシールド工事は、マシンの前にあるディスクカッターで岩盤を削りながら掘削していく。しかしディスクカッターは摩耗することなどによって適度な交換が必要となってしまう。
そのためこれまでは作業者は作業を行う際、地下水を低下させるかもしくはマシン外部の切羽を部分的に圧気し、交換を行っていた。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2016