インフラ整備に朗報!CFRTPによる鋼管柱脚補強材販売開始 小松精練

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インフラ整備に朗報!CFRTPによる鋼管柱脚補強材販売開始 小松精練

2016年03月28日 00:00

『カボコーマ・Pシート』販売

今月25日に、小松精練は熱可塑性炭素繊維(CFRTP)を用いた鋼管柱脚補強材『カボコーマ・Pシート』を開発した。このシートの特徴は、従来の熱硬化性材による補修と比べ工期の短縮が図れる。さらにローコスト。同社は、4月より全国で販売を開始する。

この『カボコーマ・Pシート』は、熱可塑性の特徴を生かし、太さの異なる鋼管柱にも幅広く対応し、施工性が向上。今回は、補強材料による工法の開発と販売がセットになっている。総販売元は、共同研究で関連特許を取得済のヨシモトポール株式会社となっています。

『カボコーマ・Pシート』の工法と特徴

柱脚補強材の特徴は、1.標識用の代表的な鋼管柱なら外径200ミリメートル以上、照明用では外径89.1ミリメートル以上の補強補修において、鋼管柱の新設・入替に比べ総工費が格段に軽減。2.標準規格は500ミリメートル×1メートルで厚み0.6ミリメートルの熱可塑性シート。

3.熱可塑性のため様々な径の鋼管に対応可能、よって施工が簡単でスピーディ。4.熱硬化型に比べて、シート状で接着性が良く施工性は従来比の3倍。5.促進試験で想定10~15年の耐久性を確保できる。

この熱可塑性炭素繊維複合シート材料を用いた工法は、下図のように、鋼管柱の直径に合わせて事前に成形した後、柱脚補強材として貼付することで、従来の工法に比べ施工性が3倍になり、30パーセント以上のコストダウンができる。

インフラ整備の貢献度大

わが国において、鋼管柱の市場は標識柱や電灯柱、各種信号、防災行政無線柱、道路照明その他橋梁トンネル横断歩道等、600万本使用されている。

これらは経年劣化や腐食などの原因により耐用年数は通常20年から30年。現在、早急に更新、補修が懸念されているのは約10パーセントの前後の50~60万本である。

その販売計画は、初年度が総工費10億円(内材料費 1.5億円)、2年後総工費30億円(内材料費 5億円)、3年後総工費100億円(内材料費 15億円)を予定。3年間で鋼管柱8万本を補修する。同社は、補修工事末端市場だけで1000億円以上と推定。今後インフラ整備で大きな役割を担うことになるだろう。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

小松精錬株式会社 ニュースリリース
http://www.komatsuseiren.co.jp/

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