ミサワホーム 多彩な保育メニューを可能にする園舎・園庭を設計

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ミサワホーム 多彩な保育メニューを可能にする園舎・園庭を設計

2016年03月25日 11:00

園児たちの成長を応援する木造準耐火建築

ミサワホーム株式会社が設計・建設を手掛けた2つの認可保育園が完成し4月から開園する。

同社は、保育施設運営の株式会社コビーアンドアソシエイツと協力し、これまでに10か所の保育園舎を建築。そのうち8施設は、キッズデザイン賞を受賞。外部機関からも高く評価される保育施設だ。

また、2014年に共同で設立した「子ども子育て総合研究所株式会社」が、今月22日に学童保育施設を開校するなど、保育事業は広がりを見せている。

空間構成でマトリクス保育を実現

コビーアンドアソシエイツは、異年齢児交流保育と年齢別保育を融合した「マトリクス保育」を開発。ミサワホームは、これを効果的に行うため、用途に応じて空間構成を変えられる可動間仕切りを提案。

大空間設計や行き止まりのない空間構成は、日常的に年齢の異なる園児たちが交流できる。さらに、あえて園庭に起伏を持たせ、園児たちの好奇心を刺激。運動能力を発達させる工夫を取り入れる。

建物の構造体には燃えしろ設計を採用し、木材面を見せたまま木造準耐火構造とすることで木の暖かみを感じさせる。

コビープリスクールなかまちだい

神奈川県横浜市に建築した園舎は、北側の園庭へ視線を通すように、建物の南北方向の構造強度を高め、東西方向の壁を減らす設計。

園庭には砂や木チップ、芝生、カラフルなゴムなど様々な素材を敷き詰め、園児たちは、遊びながら素材の違いを体感できる。

また、同園が進める食育のために園庭にウッドデッキを設置。園児が育てた野菜は、ウッドデッキの洗い場で泥を落とし、そのまま連続する調理室へ運び調理できる。

コビープリスクールみさとたかの

埼玉県三郷市が、待機児童対策及び教育・保育サービス拡充の一環とした公募で選出された保育施設は、学童保育を併設し、地域の学童も含めた保育拠点としての機能を担う目的がある。

同社は、質の良い保育環境を実現するための工夫を随所に盛り込む。

例えば、園舎の西側には熱線反射率の高い鋼板材を、東側の大きなガラス面には遮熱タイプの複層ガラスを用いて室内の温熱環境を安定させ、屋根に搭載した太陽光発電による発電量を可視化は、園児の環境教育にもつながる。

また、照明設備は、時間帯や使用目的に応じてパターンを選択可能。天井には、吸音材を配置し音環境にも配慮している。

建物中心部に配置した大黒柱は、空間にリズムを作り出す工夫もある。安全性を確保したガラス張り調理室では、園児たちに「作る楽しみ・食べる楽しみ・片付ける楽しみ」を通じて食の大切さを教える。

さらに、運動能力の向上をテーマに25メートル走やボール投げを楽しく行うための園庭を作るなど外構にも新たな工夫が施される。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

ミサワホーム株式会社 プレスリリース
http://www.misawa.co.jp/

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