オリックス株式会社と、豊田通商の子会社である豊通ファシリティーズ株式会社は、カーポート型太陽光発電設備(PVカーポート)を共同で開発。
三菱地所・サイモン株式会社が、茨城県にて運営する『あみプレミアム・アウトレット』の場内駐車場に設置し、運用を開始した。
このPVカーポートは、太陽光架台業界で世界ナンバーワンのシェアを有するドイツのSchletter GmbH社製。両社は、日本の建築基準法に対応させるため、仕様を変更し設計し直した。
今後、両社は国内の販売代理店として、導入の提案から設計・施工、導入後のメンテナンスまで一貫して対応するという。
PVカーポートは、平置き駐車場のスペースを有効活用し、太陽光発電設備を導入可能。環境負荷の低減のみならず、遮熱効果や悪天候時の雨よけとして駐車場利用者の利便性向上につなげることもできる。
また、設備投資コストを売電収入で賄えるため、通常のカーポート導入と比較しても投資効率が高い。
場内駐車場の約500台分に設置したPVカーポートは、約4,000枚の太陽光パネルを使用し、最大出力は1メガワット。
年間予想発電量は115万kWhを見込み、本施設共用部における年間電気使用量の約80%に相当。
発電した電力は、全て自家消費することで、従来と比べ年間581,325キログラムのCO2削減が可能となり、環境負荷の低減に貢献する。
また、駐車場の屋根として、夏期の遮熱効果や悪天候時の雨よけとしての機能も果たし、利用者の満足度向上にも期待できる。
三菱地所・サイモンとオリックスは、これを郊外型大型商業施設における省エネ取組のモデルケースとして、他の『プレミアム・アウトレット』への展開を検討しているという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
オリックス株式会社 プレスリリース
http://www.orix.co.jp/