都市部の木造建築に最適な「オメガウッド(耐火)」
大林組は3月16日、シェルターと共同で汎用木材による大スパン2時間耐火木造材「オメガウッド(耐火)」を開発したと発表した。
現在、日本の森林資源は地産地消では、消化しきれなくなっている。このため、建設需要の高い都市部で木材を利用する「地産都消」が必要との指摘もある。
2010年に「公共建築物等木材利用促進法」が施行されるなど、政府も木材の積極的な利用を推奨している。木造建築の人気も高まっており、都心部でも「木の見える木造」を望む人が増えてきた。
低価格で優れた耐火性能を実現
しかし木造建築の建設に対しては、建築基準法で厳密な基準が決められており、都市部で中大規模の木造建築を建てるためには、高い耐火性能が不可欠となる。
また、中大規模建築で必要な大スパン架構や、木を見せる設計での耐火木造は部材製作が複雑なため、コストがかかるという課題もある。
これらの課題を解決するために登場したのが、「オメガウッド(耐火)」である。
大林組がこれまで準耐火構造に使用していたオメガウッドの耐火性能を高めたもので、耐火層として石こうボード、燃えしろ層として表面に木材を設け、低価格で2時間の耐火性能を実現した。
シンプルな3層構成となっており、木質感のある意匠性に優れた外観も特徴だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社大林組のプレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press