今月16日、電動バイク、三輪を手掛けるテラモーターズ(東京)が、小型無人機「ドローン」を使った土木測量サービスを始めると発表。さらに、無人航空機による空撮と解析において特許出願済みのリカノス(山形)と共同で、ドローン事業を手掛ける新会社「テラドローン」を設立した。
同社は、電動バイクで培ったリチウムイオン電池やモーター、制御などのコア技術を生かし、飛行時間が長い機体の開発を進める。リカノスは、独自で開発した撮影手法に加え、高精度な3Dデータや各種図面の作成・土量算出・その他解析技術を持っている。ドローンによる測量では、通常1~2メートル生じる誤差を5センチメートル以下に抑えられる。
まず、ドローンが工事現場上空から撮影した画像を元に三次元データを作成する。料金は現場の広さによるが、1現場あたり70万から100万円。地上で測量するのに比べれば作業時間は10分の1にもなり、費用は5分の1にまで抑えられる見込み。
同社はドローン本体の販売はせず、あくまでも土木測量・解析サービス事業に専念する。今月下旬にも国内で土木測量サービスを展開。将来は海外での展開も視野に入れており、初年度に10億円の売上を目指している。
新会社「テラドローン」と兼務の徳重徹社長は、ドローンというハードウェアよりも、ソリューションを提供するサービス、特に業務用に事業を展開していく考えを表明している。
同社は、すでに昨年より鹿島建設他4,5社から受注を獲得しているということ。年内には、インフラの点検や維持管理、農業など幅広く事業を展開していく計画。さらに、インフラ需要の伸びが顕著なアジアや欧米などにも、将来的には展開していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
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日本経済新聞 プレスリリース
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