悪天候でも安全な除雪作業を実現
東鉄工業株式会社は、線路の除雪用モーターカー(MCR)に、除雪装置自動制御システムの導入を進めている。
同社は、1980年代後半から保線作業の機械化を進め、高性能な大型保線機械の保有台数や稼働力は、国内トップだ。
積雪時の列車運行確保に欠かせないMCRは、現在、在来線23両、新幹線2両の合計25両保有。主に群馬県の水上地区、新潟県の湯沢・長岡地区などの豪雪地帯で運用している。
線路構造物を自動回避
MCRには、雪をかき分ける排雪装置のラッセルと、雪を線路脇に吹き飛ばす投排雪装置のロータリーを備え、降積雪量に応じた除雪を行う。
除雪作業では、線路上にあるポイントや踏切などの様々な構造物や設備を避ける必要がある。これまでは、操縦者が「ラッセル警標」と呼ばれる警告用の標識などを確認しながら、ラッセルとロータリーを手動で開閉していた。
今回導入した自動制御システムは、線路構造物との接触を自動回避でき、猛吹雪などで視界不良の時も、作業の安全性を格段に向上させる。
同社は、これからも鉄道関連工事のリーディングカンパニーとして、安全で快適な交通ネットワークと社会基盤の創造に貢献していくという。
(画像はプレスリリースより)
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東鉄工業株式会社 プレスリリース
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