水力発電に期待
中部電力は、3月7日、天竜川水系黒川(くろかわ)および小黒川(こぐろかわ)の流水を利用した「清内路水力発電所」を、2018年度より建設開始することを発表した。
同社では、現在、エネルギー自給率の向上と環境負荷低減に貢献するため、再生可能エネルギーの開発を積極的に推進中だ。なかでも水力発電は、発電電力量の安定化に高い期待が持てるとしている。
新発電所の概要
清内路水力発電所は、有効落差約272メートル、最大使用水量は1秒間当たり2.5立方メートルの流れ込み式水力発電所として、長野県下伊那郡阿智村および飯田市に設置。
発電出力は5,600kW、想定年間発電量は、一般家庭約7,100世帯分の年間使用電力量に相当する約2,700万kWh、CO2削減量は、年間1万3,000程度を見込むとし、運転開始は、2022年度内を目指す。
20年ぶりの「流れ込み式」
同社は、1996年に平谷水力発電所(出力8,100kW)の運転を開始。今回20年ぶりに流れ込み式の新規水力発電所の開発を行うこととなった。
同社は今後も引き続き、地域の理解を得ながら、一般水力や維持流量発電所の開発、既設水力発電所の出力および発電電力量の向上に努める方針である。
(画像はプレスリリース別紙より)
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中部電力 プレスリリース
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