西松建設は3月4日、淺沼組や西松建設など13社が参画するCCB工法協会が、「鉄筋挿入型ひび割れ制御工法(CCB工法)」の情報を共有および提供するために、国土交通省に登録申請したところ、新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたと発表した。登録番号は、KT-150088-A。
CCB(Crack Control Bar)工法は、鉄筋コンクリート壁の収縮によるひび割れを制御する、耐震壁のひび割れ誘発目地工法である。早期にひび割れを目地内に確実に誘導させると同時に、目地部以外の壁面にほとんどひび割れを発生させないため建物の美観を損なわないのが特徴だ。
CCB工法の適用範囲は、コンクリートの設計基準強度が21N/mm2以上で、かつ48N/mm2以下。鉄筋コンクリート壁板に用いる鉄筋はSD295A、SD295B、SD345、SD390。
今回の登録によってCCB工法の適用機会の拡大や、CCB工法協会の会員増につなげたい考えだ。
また淺沼組、熊谷組、西松建設、東亜建設工業、NIPPO、飛島建設、大日本土木、長谷工コーポレーション、東急建設、五洋建設、共立建設の11社からなるCCB工法共同研究会は、CCB工法をさらに進化させた「CCB-NAC工法(増し打ち不要工法)」を開発した。
京都大学と東京工業大学の協力を得て実現したもので、CCB工法では目地を設置する際に必要だった目地深さ厚の増し打ちコンクリートが不要になる。
2014年12月に日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得しているが、現在は京都大学において耐震壁の構造実験を実施中だ。今年度中に建築技術性能証明の、適用範囲の拡大を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)
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西松建設株式会社のプレスリリース
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