清水建設 水素エネルギー利用システムの開発スタート

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清水建設 水素エネルギー利用システムの開発スタート

2016年03月03日 17:00

エネルギー有効活用のための共同研究

清水建設は、産業技術総合研究所と屋内における水素エネルギー利用システムの共同研究開発を始める。

水素は、二酸化炭素を排出しないことや、さまざまなエネルギーから容易に製造できる点から、次世代のセカンドエネルギーとして注目が集まる。

例えば、太陽光発電などの余剰電力を水素に変換して蓄電し、電力需要や熱需要に応じて利用すれば、エネルギーを無駄なく有効に活用できる。

共同研究では、効率的な蓄電と利用技術の確立、水素社会に対応できる建物付帯型の小型で安全なシステムを開発する計画だ。

建物内のエネルギーを最適管理

水素エネルギー利用システムとは、余剰電力を用いて水素を製造、さらに水素吸蔵合金により貯蔵する。必要なときに水素を放出させ、酸素との化学反応により電気と熱を取り出す技術だ。

水素吸蔵合金は、従来の高圧貯蔵のボンベより、安全性が高く容易に貯蔵できるなどメリットが大きい。

同研究所が保有するこの合金に関する技術を基に、材料や配合比の最適値を探り、特性を最大限に活かした貯蔵手段を確立する。

また、同社が開発したスマートBEMSを活用し、再生可能エネルギーの発電状況と建物の電力・熱需要を監視し、水素の製造、貯蔵、放出等をコントロールする技術も確立する。

今後、約2億5千万円を投じ、2016年秋までに福島再生可能エネルギー研究所内に実証システムを構築し実験を行う。

そこで得た各種データやノウハウを反映させることでシステムの精度を高め、2020年までに建物等への適用を目指すという。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

清水建設株式会社 プレスリリース
http://www.shimz.co.jp/

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