新エコナビを開発
株式会社大林組は2月29日、エネルギーシステムの設計支援ツール「エコナビ (R)(シティ版)」を開発したと発表した。
これから先、建物の運用エネルギーを減らすことについては単にコストを減らすということだけではなく、地球温暖化を抑制するためにも必要となっている。
大林組が開発したエコナビは、建物への省エネ手法適用の効果とコストについて「見える化」し、顧客にとって効果的な省エネ手法の組み合わせを導き出す設計支援ツールだ。
エネルギーを面的に利用
新築の建物を想定した汎用版の後には、マンションなどさまざまな建物新築やリニューアルを行う際など、用途に合わせたエコナビを開発し実績を重ねてきた。
各地で計画されているスマートシティは、建物の省エネや低炭素化に加えて、エリアにおいて複数の建物をネットワーク化。分散型電源システムを導入することについてや、建物間での電気・熱の融通などエネルギーの共同利用によって、大きな省エネ効果を得ることが可能だ。
今回新たに開発したエコナビはエネルギーを面的に利用する場合に、最適なシステムを設計するため複数の建物や施設からエリアの省エネ・低炭素化、電力自給率を簡単に評価することが可能だ。
エリアの熱需要と電力需要に対し、これまでの系統電源や都市ガスに加えてガスエンジンや燃料電池によるコージェネレーションシステム、太陽光発電設備、大型蓄電池設備など、各種分散型電源を組み合わせたエネルギーシステムを計画することができるようになる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社大林組 プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/20160301_1