大阪ガスと出光興産は、25日に共同出資で液化天然ガス(LNG)火力発電所建設で合意した。出光興産が所有する兵庫製油所の跡地に、大阪ガスとしては、最大規模となる火力発電所を建設する計画。社名は発電所予定地の地名から、姫路天然ガス発電株式会社となる。
新会社の所在地は、兵庫県姫路市飾磨区妻鹿日田町1-1。天然ガスを燃料とした、ガスタービンコンバインドサイクル方式による発電。なお出資比率は、大阪ガスが66.66パーセント、出光興産が33.34パーセントとなっている。設立日は4月1日の予定。
大阪ガスが2014年に策定した中期計画には、電力事業の全国展開を目指し、2020年には国内外保有電源規模を600万キロワットに拡大するとしている。2013年末時点で、320万キロワットを保有しており、7年で倍増する計画。
同社の16年3月期第3四半期累計の連結経常利益は、前年同期比78.0パーセント増で、過去最高を更新中。その一因として、LNG価格の下落に伴う原材料費の減少により、ガス事業の利益が大幅に増加したことがあげられる。さらに、今年4月の電力小売全面自由化による商機拡大をにらんで、電力事業を展開している。
平成29年からガスの小売自由化が始まれば、大阪ガスは立場が逆転する。その辺りも考慮して、競争力をつけるために、2020年に向け発電量を倍増させる構えだ。
今回設立の合弁会社の概略は、本社所在地は大阪市。設立時資本4億円(資本金2億円、資本準備金2億円)。発電規模は約180万キロワットで、第1期工事では約100万キロワット。2020年代前半運転開始予定。
(画像はプレスリリースより)
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大阪ガス プレスリリース
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