鹿島 「R-SWINGR工法」 3連揺動型掘削機が完成

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鹿島 「R-SWINGR工法」 3連揺動型掘削機が完成

2016年02月26日 05:30

組み立て・解体作業が容易で、掘削機の製造コストを大幅に縮減

鹿島は、地下立体交差などを構築するのに適したアンダーパス工法「R-SWING工法」で使用する2連のR-SWING機を改善し、新たに3連揺動型の幅広タイプの掘削機として3連R-SWING機を製作。

現在建設中の新日比谷ビルと地下鉄日比谷駅間の連絡通路約40メートルの掘進施工に使用する。

この3連R-SWING機は、掘削機の製造コストを大幅に縮減。ユニット間の接続を全てボルト締めとすることで、組み立て時の溶接や解体時のガス切断作業が不要で、現場での組み立て、解体作業を安全かつ短縮できる。

同社は、地下立体交差工事などにおいて、多様なニーズに対応できるR-SWING工法を、今後も積極的に提案する計画だ。

過密な都市部工事の課題解決

近年、都市部の渋滞緩和を目的とした道路の地下立体交差化や、利便性向上のため建物と駅を地下でつなぐ地下連絡通路への要望が高まっている。

しかし、都市部の地下工事では、地上に交通規制を発生しやすい地表面から掘り下げる開削工法や、発進・到達立坑の用地確保が必要なシールド工法などの非開削工法は難しい。また、短い距離の工事ではコストが割高になることも課題だった。

そのため、地上発進・地上到達が可能で、トンネルへのアプローチ部とアンダーパス部を一度に構築できる長方形断面の揺動型掘削機を用いたR-SWING工法を開発。

同工法は、掘削機の上部に装着したルーフを突き出した状態で先行掘削し、地盤沈下などを防止。周辺環境への影響を最小限に抑えながらトンネルを構築する。

R-SWING機の特長

掘削機本体部とルーフ部の基本ユニットは、用途に応じてブロックのように構成する。小断面から大断面まで自由に断面調整が可能になる独特な構造だ。

従来のシールド工事では、掘削機の組み立て時は溶接作業、解体時はガス切断作業が必要で、作業時間がかかっていた。R-SWING機は、各ユニット間をボルトのみで接合できるため、組み立て・解体時間を約50%に短縮。施工現場での組み立て、解体作業の簡素化できる。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

鹿島建設株式会社 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/

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