重要な社会インフラを整備
横河電機は、2月18日、モンゴル最大の発電所であるウランバートル第4火力発電所の効率化事業向けに、タービンの制御システムを受注したことを発表した。
同発電所は、中央電力系統の電力の70%と首都ウランバートルへの温熱水の65%を供給する、重要な社会インフラである一方で、設備は既に老朽化。今回、発電効率を向上させ、電力と熱温水供給を安定化させることで、経済活動の活性化に伴う電力需要の増大、老朽化した設備による温室効果ガスの低減を目指す。
受注概要
ウランバートル第4火力発電所では、タービン6基分の機械式調速機が老朽化していることから、今回、電子式へ改造し、制御システムと計装設備の更新を行う。
同社は、タービン調速機と給水設備などの付帯設備の監視・制御を行う、統合生産制御システム「CENTUM(R)VP」、差圧・圧力伝送器「DPharp EJAシリーズ」などのフィールド機器などを納入し、詳細設計、機器据え付け、現場工事、試運転、トレーニング等の更新工事に関わる全ての作業を遂行する。
なお、受注金額は21億円。更新する設備は、2017年6月から順次稼働する予定だ。
制御事業拡大を推進
同社は、過去にも同発電所の改修プロジェクトでボイラ計装設備を受注。同発電所の全てのボイラが、「CENTUM(R)シリーズ」によって監視・制御され、石炭消費量の削減に貢献してきた。
これまでの実績と信頼をいかし、今後、モンゴルのみならず、新興国の発電所向け制御事業拡大に取り組む方針だ。
▼外部リンク
横河電機 プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/cp/press/2016/