水道料金の検針を、もっと効率的に
水道料金の新しい検針方式として、スマートメーターが注目を集めている。
水道スマートメーターの実用化に向けて、JFEエンジニアリングは2月12日、箱根水道パートナーズ及び神奈川県企業庁と共同で、箱根町北部地区において水道スマートメーターの研究を実施すると発表した。
箱根町北部地区はJFEエンジニアリングが代表企業を務める箱根水道パートナーズが、神奈川県企業庁より水道事業の運営を請け負っているエリア。
これまで水道使用量の検針には、アナログメーターが使われてきた。しかし気候の悪化や地形条件によっては、係員が定期的に訪れて検針できないケースがある。スマートメーターは通信機能を使って遠隔からデータを収集するため、水道使用量の検針を効率的に行える。
さらに漏水検知や、高齢者の見守り支援サービスへの応用など、さまざまな分野への活用も可能だ。

山間部の通信困難なエリアで検証研究
水道スマートメーターの利用には、安定した通信環境の確保が不可欠となる。そこで今回、通信が困難な山間部の箱根町北部地区にて、通信条件の検証などを行う共同研究の実施が決定した。
併せてアナログメーターとの精度比較や、漏水検知の検証なども行う予定だ。
今回の共同研究では、JFEエンジニアリングがスマートメーターから得られるデータの分析や全体調整、箱根水道パートナーズが顧客からの問い合わせ窓口、神奈川県企業庁がスマートメーターの設置工事、無線基地局設置場所の提供などを担当する。
(画像は、JFEエンジニアリングのホームページより)
▼外部リンク
JFEエンジニアリング株式会社のプレスリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news.html