万一の災害発生に備え
住友林業は、2月15日、東松島市の防災避難施設の建設を開始したことを発表した。
東日本大震災時、同市では、本庁舎へ避難した人が多数みられた。しかし、本庁舎は本来、避難場所ではないことから、十分なサポートができなかったとし、今回、避難施設の新設を決めたという。
新施設の概要
新施設は、東松島市本庁舎の敷地内に建設される木造2階建て(梁勝ちラーメン構造)の避難施設。通常は、会議、研修、車庫等のためのスペースとして活用しながらも、災害時には、避難者の受け入れ、炊き出し、支援物資の保管等を行うことが可能だ。
また、避難スペースは、独自のBF構法と呼ばれる技術を適用。大空間を創出するうえ、可動式の間仕切りを設置することで、有事の際には、要配慮者のプライバシーも確保できるという。
さらに、避難時でも居心地の良い空間を実現。木の構造をそのまま室内に現した天井梁と、東北産材のフローリングを採用したほか、自然光を活かした天窓も設置する予定だ。
木材の利用促進で
同社は、現在、公共建築物の木造化が推進されていることを受け、今後も木を活かした空間の提案と実現に向けた取り組みを積極的に行う方針である。
なお、新施設の完成は、8月末を目指す。
▼外部リンク
住友林業 ニュースリリース
http://sfc.jp/information/news/2016/2016-02-15.html