三菱重工グループのPrimetals Technologiesは、1月25日、スラブ連続鋳造機、精錬設備を装備したレードル炉2基、及び付随する除塵システムの設計エンジニアリングを受注したことを発表した。
なお、受注先は、ウクライナ東部のIljitsch Metallurgical Combinate in Mariupol(以下、MMKI社)。同社は、ウクライナ最大規模の製鉄メーカーで、鋼板製品をさまざまな用途向けに生産している。
今回受注した、スラブ連続鋳造機は、2ストランド(条)方式の連鋳機CC4(第4連鋳機)。年間スラブ生産量は、250万トンに及び、MMKI社の年間生産能力は、合計で約400万トンに増強される。
また、スラブ断面における加熱制御ソリューションの提供により、鉄鋼生産と連動したスラブ鋳造も可能だ。
さらに、新レードル炉2基と付属の精錬ステーションは、生産対象の材料等級と正確な鋳造温度の調節ができるうえ、レードル精錬設備からのオフガス浄化用の除塵システムでは、排ガス中の煤塵大幅削減に貢献するという。
Primetals Technologiesは、英国・ロンドンを本拠地とし、金属鉄鋼産業のエンジニアリングや、プラント建設全般における世界的リーダーと位置付けられている。
同社は、今後も引き続き、電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスをトータルで提供するともに、非鉄分野部門にも最新技術を提供していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Primetals Technologies プレスリリース
http://www.primetals.co.jp/japan/press/pdf/