ボイラークリーニングシステムを開発
JFEエンジニアリングは、1月21日、廃棄物焼却施設に設置されているボイラーの煤塵を除去する「圧力波クリーニングシステム」の販売を開始したことを明らかにした。
廃棄物焼却施設の発電には、ボイラーが欠かせない。一方、ボイラー運転中に付着した煤塵による、ボイラーの効率低下が問題視されてきたが、これまで効率よく煤塵を除去する方法は見当たらなかったという。
圧力波クリーニングシステムの概要
このシステムの特長は、機器がコンパクトで、既存のボイラー点検口に設置可能なことから、稼働中の施設でも容易に改造工事を行えることにある。
同社は今回、既に欧州で製品化、販売されている「SHOCK PULSE SOOTBLOWER」に着目。
この製品は、燃料ガスと酸素の反応により圧力波を発生させ、そのエネルギーによりボイラー内に付着・堆積した煤塵を吹き飛ばし、除去するもので、同社は、日本国内の焼却炉に適合するよう、この製品の配置や運転システムを開発したとされる。
地球環境保全に貢献
同社は、約1年間にわたって実機実証試験を実施した結果、発電量の増加、ボイラーの延命を確認できたという。
今後、同社では、このシステムの提案、販売を通じて、環境負荷低減社会の実現に貢献していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JFEエンジニアリング プレスリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2016/20160121.html