株式の70%を取得
富士電機は、1月13日、欧州子会社である富士電機ヨーロッパ社が、燃料電池事業を展開するドイツのN2telligence GmbH(以下、N2社)を買収したことを発表した。
なお、新会社名は、「Fuji N2telligence GmbH」。2018年度の売り上げ目標は、50億円だ。
買収の目的
ドイツでは、防災対策の一つとして、燃料電池やコンプレッサを活用した防火設備の導入が進んでおり、既に約1,000システムが設置されている。
同設備のメリットは、水や化学薬品を使用した消火による商品・資料等の損傷がないこと。ドイツでは、今後、年率20%の成長が見込まれているという。
一方、N2社は、「燃料電池の排空気を用いた防火システム」特許の独占的実施権を保有し、大手自動車メーカー等へ富士電機製の燃料電池を納入。
同社は、欧州にて、販売からアフターサービスまでのエンジニアリング力を強化するとともに、燃料電池の現地生産を開始し、コスト削減および納期短縮を図りたい考えだ。
欧州の燃料電池事業を強化
富士電機は、世界でも数少ない業務用燃料電池の提供メーカーとして、100kWりん酸形燃料電池(PAFC)を事業化し、これまで国内をはじめ、韓国、ドイツ、米国、南アフリカに納入してきた。
同社は、今回の買収を通じ、今後、ドイツのみならず、欧州における燃料電池事業をさらに強化し、事業拡大を目指す方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
富士電機 プレスリリース
http://www.fujielectric.co.jp/about/news/