帝人 火山噴石対策用のアラミド繊維織物を開発

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帝人 火山噴石対策用のアラミド繊維織物を開発

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2016年01月14日 01:00

災害時の安全確保に向けた提案を拡充
帝人株式会社は、活火山の火口周辺にある山小屋やシェルターなどの防災・補強用として、内閣府による「活火山における退避壕等の充実に向けた手引き」に準拠した新たなアラミド繊維織物を開発した。

この製品は、環境省が硫黄山の小規模噴火に対応するため、補強改修を進める霧島錦江湾国立公園内にある施設の屋根に採用されている。


火山列島日本の課題
2014年9月に発生した御嶽山での噴火災害を契機に、噴石から登山者や観光客を守る安全対策が、これまで以上に求められている。

従来から、一時的な安全確保のための鉄筋コンクリート製のシェルター建設が推奨されてきた。しかし、山岳地帯への資材や重機の輸送は難しく、工期やコストの負担増により対応が遅れがちだ。

また、鉄筋などの資材は、厳しい気象条件では経年劣化が激しく、施工性能が高くかつ強度や耐久性に優れる素材が求められていた。

市場成長が見込まれる高機能繊維
アラミド繊維は、一般的に高強力、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性などの特性を持つ高機能繊維の1つで、パラ系とメタ系の2種類に大別される。新製品は、パラ系アラミド繊維「トワロン」と「テクノーラ」を使用。

パラ系アラミド繊維は、軽量かつ強度や耐熱性などに優れ、「トワロン」は、同じ重量の鉄に比べて6倍の引張強度を持ち、弾性率、耐弾刃性、耐熱性などが優れる。

一方の「テクノーラ」は、引張強度や耐衝撃性、耐疲労性、耐薬品性などの特性が「トワロン」を上回り、より厳しい条件下で高い耐久性を発揮する。

この異なる特性を持つ2種のパラ系アラミド繊維を持つ強みを活かし、火山の活動状態や、標高、気象などのデータを元に、想定される噴石被害や、使用条件に最も適した織物を開発。

また、各方面の助言を受けながら、山小屋や展望台、休憩所、化粧室の屋根などの補強用途に向けた衝撃耐力の試験を重ねた。

昨年9月の噴石衝突模擬実験では、御嶽山噴火の際に火口周辺で多くを占めたこぶし大の噴石を想定。その衝撃に耐えられることを確認した。

今後は、自治体や関連事業などに提案し、噴火時の安全確保に貢献するとともに、2017年までにこの用途における販売数の拡大を目指す。

同グループは、高機能繊維において「インフラ・エネルギー」「セーフティー」「機能紙・フィルター」「モビリティ」などの用途開拓を進め、建築物や地盤・盛り土の補強など、社会インフラに関する技術やソリューションを積極的に提案する計画だ。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

帝人株式会社 プレスリリース
http://www.teijin.co.jp/

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