安心して暮らせる木造住宅の提供を
E&CSと飛島建設は1月8日、共同で開発した木造住宅用制振摩擦ダンパー「木造用リング摩擦ダンパー」が、国土交通省より壁倍率2.3倍の認定を取得したと発表した。
地震国であるわが国では、木造住宅にも高い耐震性が求められる。しかし従来の木造住宅では、頻出する余震になどでビスの抜け落ちや筋かいが損傷し、耐震性能が低下する恐れがあった。
そこで耐震性能を向上させる目的で、木造用の「リング摩擦ダンパー」を開発。地震時には建物の揺れを抑え、余震が繰り返される大地震においても耐震性が低下しない木造住宅を可能にした。
摩擦で揺れを吸収し、繰り返しの揺れでも安心
「木造用リング摩擦ダンパー」は制振装置部に円環状のC形リングをはめ込み、ロッドとC形リングの摩擦によって減衰効果を得る仕組みとなっている。
摩擦系の制振ダンパーは、温度差や揺れの速度による性能低下が少ないのが特徴で、国土交通省が規定する壁倍率取得要件を満たしやすい。
適用範囲は柱、土台、桁の断面寸法は105ミリ・105ミリ角以上。柱の間隔は、芯々間距離で910ミリ。横架材間の内法寸法は、2,650~2,850ミリまでとなっている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
飛島建設株式会社のプレスリリース
http://www.tobishima.co.jp/news160108.html