バイオ医薬品プラント事業分野で
日立製作所(以下、日立)は、12月16日、中外製薬の生産子会社である中外製薬工業より、浮間工場に新設するバイオ抗体原薬生産プラント向け生産設備一式を受注したことを発表した。
プロジェクトの概要
中外製薬工業の浮間工場バイオ抗体原薬生産プラントは、東京都北区に位置。
革新的なバイオ医薬品の商用生産を目的に生産能力を拡充するもので、少量多品種に対応した後期開発用治験薬および初期商業用のバイオ抗体原薬を生産するという。
日立は、この新設するプラント向けに、6,000L培養槽6基をはじめとした生産設備一式の設計・調達・建設を受注。2016年1月に着工、2018年7月の竣工を目指す計画である。
最先端の高度な技術を活用
日立は、1940年代に日本で最初の抗生物質製造用培養設備を納入して以来、これまで300件以上の生産プラントを納入してきた。
今回の受注では、同社オリジナルの高度な培養シミュレーションを用いた培養設備の品質・生産性向上を図る設計・エンジニアリング力等が高く評価されたものとしている。
なお、同社はこれからも培養設備などの生産設備や、製造実行システム「HITPHAMS」、制御システム等、幅広い医薬プラント向けソリューションを提供するとともに、先端のテクノロジーを活用することで産業の発展に貢献していく方針だ。
▼外部リンク
日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/
中外製薬工業 ホームページ
http://cpmc.chugai-pharm.co.jp/index.html