「GINZA PLACE」プロジェクトに初採用
大成建設株式会社は、工期短縮が可能で、ローコストな摩擦制振ダンパー「T-Fダンパー」を開発。サッポロ不動産開発株式会社が発注した「GINZA PLACE(銀座プレイス)」に初適用した。
同社は、地震時の揺れを低減する制振ダンパーとして、これまでに鋼材ダンパー、オイルダンパー、粘弾性ダンパー等を実用化してきた。今回開発した新たな「T-Fダンパー」は、従来と同等以上の制振性能を持つが、取り付けが工事が容易なため工期短縮が可能で、かつコストも低減できる。
T-Fダンパーの特長
新たなダンパーは、高耐久性を有する合金を摩擦材として使用し、この摩擦材を取り付けた鋼材プレートと、間柱、梁、ブレースなどの鋼材を高力ボルトで締め付けて固定。
地震発生時には、この摩擦材を取り付けた鋼材プレートがスライドすることで、建物に対する揺れを低減させる。
ダンパー本体は、簡単なダンパー機構であり、材料費や取り付け工期を低減できるため、ローコストな施工が可能になる。
今回、地下2階、地上12階建ての「GINZA PLACE」において、1~8階に計28台の間柱型摩擦制振ダンパーを初めて採用した。また、商標登録も出願中だ。
同社は、梁型・ブレース型の摩擦制振ダンパーについても、実物大での実験を行い、建築プランに合わせて最適なタイプを選択可能とし、適用範囲を拡大していく計画だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/