新工場を建設
新日鐵住金株式会社は、中国にて冷間圧造用鋼線の製造・販売会社である日鉄特殊鋼棒線製品(蘇州)有限公司の能力を増強するということと加工体制を拡充することを目的として、新会社・日鉄住金冷圧鋼線(蘇州)有限公司(以下、NSCh)を設立。2014年7月より工場建設を行い操業を開始したと12月11日、発表した。
冷間圧造用鋼線は自動車用ボルトや、軸受等の重要保安部品に使用されるものだ。材質や寸法精度等については厳格な品質管理が求められる。
ニーズに対応できる体制に
新日鐵住金では事業ブランドSteeLinC(R)(スティーリンク)にて、高機能商品群XSTEELIA(R)(エクスティーリア)の開発を強化している。
今後も主力商品とグローバルに展開する二次加工体制との組み合わせによって、高強度化による部品軽量化、工程省略、新規投資抑制などマーケットニーズに応えていくことにしている。
日鉄特殊鋼棒線製品(蘇州)有限公司は、2007年に操業開始。中国自動車の生産が拡大していることから、現在はフル稼働している。
今後さらに伸長が期待される中国の冷間圧造用鋼線需要に対応していくために、品質やコストなどでの競争力を高めるために酸洗・伸線・熱処理を備えた工場を建設した。生産能力については、4万2000トン/年まで増強する。
▼外部リンク
新日鐵住金株式会社 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20151211_100.html