三井物産は12月11日、ブラジル北部沖合にある「バヘイリーニャス盆地深海探鉱鉱区」の権益を取得したと発表した。
英国のエネルギー企業BGグループ傘下のBG E&P Brasil Ltda.(以下「BG社」)が、ブラジル北部沖合バヘイリーニャス盆地に保有する4鉱区からなる深海探鉱鉱区群のうち、10%の権益を買い取った。
権益を取得した鉱区は水深約2,000メートル。面積は3,077平方キロメートルと、東京都の約1.4倍の広さ有する大型油田である。
この鉱区は、いまだ石油・ガス資源開発が進んでいないフロンティアエリアに位置し、大規模な埋蔵量が期待できる有望鉱区。
今後およそ4年をかけて、65%の権益を有するBG社をオペレーターに、既存パートナーで25%の権益を有するタイ・PTTEP Brasil Investimentos em Exploracao e Producao de Petroleo e Gas Ltda.と共同で地質調査、試掘井掘削を実施する予定だ。
三井物産は、資源・エネルギー分野を重点分野の一つに位置づけている。探鉱案件は事業リスクが高いものの、参画コストが低いのが特徴である。一方、生産案件は事業リスクは低いが、参画コストが高い傾向にある。
そこで、探鉱段階から事業に参画することで追加埋蔵量の取得コストを抑え、「探鉱・開発・生産」のバランスの取れた資産ポートフォリオを形成、競争力と成長力の高い事業基盤の構築を図る。
また、近年ブラジルでは大型油田の発見が続いており、生産量増加が予測されていることから今回の開発事業を、ブラジルを含む南米地域進出への足がかりにしたい考えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井物産株式会社のプレスリリース
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2015/1215010_6498.html