新しい産業用シートを開発
凸版印刷株式会社は12月4日、バイオマスポリエチレンを使用した高耐久性産業用シート「バイオタフ」を開発したと発表した。2016年4月より販売を開始する。
今回、これまで凸版印刷が培ってきた表面加工技術による耐候性を付与することによって、これまでの製品よりも5倍以上の耐用年数を持つ産業用シートの開発に成功した。
環境にやさしい産業用シートを開発
「バイオタフ」はバイオマスポリエチレンを使用。屋外で長期使用するという場合でも変退色や強度変化が少ない産業用のシートだ。
原材料にバイオマスポリエチレンを使用することによって、石油由来のものを使用した場合と比べ、CO2排出量を約30%削減することが可能だ。
バイオマスプラスチックは、植物由来の原料を用いた資源。化石資源の使用量を減らすことができ、植物の生育時に大気中のCO2を吸収していること、焼却しても焼却時のCO2発生量と植物生育時のCO2吸収量がプラスマイナスゼロとなると考えられることから、環境に配慮した材料として注目されている。
凸版印刷は、建築業界や物流業界を対象とした産業での用途のほか、企業や自治体などにおける災害・備蓄用途としても拡販を図る意向だ。
同製品はまた、プラスチック製品への表面加工技術によって、これまでのブルーシートと比べると5倍以上の耐久性がある。そのうえ耐水性にも優れていることから、液体を輸送する際にも使用できる。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
凸版印刷株式会社 ニュースリリース
http://www.toppan.co.jp/news/2015/12/newsrelease